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栄養コラム

カニかま

No.203

2020年11月1日

管理栄養士 小林真由子

カニの風味や食感が楽しめる「カニ風味かまぼこ」、通称カニかまですが、最近ではトレーニングをしている方やダイエッターの間で、手軽に栄養を補給できると人気を集めています。   また海外では、「SURIMI(すりみ)」と呼ばれ、食生活に定着済みのようです。
万国共通の「カニかま」について、ご紹介します。

 

カニかまとは

主原料は、カニではなく魚のすり身であり、味にクセや臭みのないスケトウダラが主に使用されます。ちくわやかまぼこと同じ「練り製品」に分類され、魚のすり身の他に、塩、でんぷん、 卵白、カニエキスなどを加えて加工されます。カニの味を出すためにカニの殻や身などから抽出した「カニエキス」は欠かせず、それを加えることでカニらしさが再現できます。      ※カニのアレルギーのある方は要注意です。

カニかまの栄養価

魚肉練り製品として挙げられる、はんぺんやなると、ちくわと栄養価を比べてみましょう。

カニかま はんぺん なると ちくわ 

                                  ※全て100gあたり

カニかまはカロリーや脂質が低く、たんぱく質が豊富に含まれていることが分かります。   製造工程上、他の練り製品よりすり身を濾す回数も多く、消化が良く胃に優しいと言われているため、胃腸の調子が良くない時や、食欲がない時にもおすすめです。            また、切ったり焼いたりする手間もなくそのままでも食べられるため、手軽に取り入れることができ、筋肉量や食事量が減りやすくなる高齢の方にもおすすめの食材と言えるでしょう。

・豊富なカルシウム                                  カニかまはカルシウムの量が圧倒的に多いです。はんぺんやなると、ちくわの8倍の120mg含まれており、その量は牛乳100mlに匹敵します。また、微量ではありますが、カルシウムの吸収を助けるビタミンDや、水産練り製品にほとんど含まれていないビタミンA、Eなどもカニかまには含まれています。お弁当のおかずにも使われやすい、ちくわやはんぺんの代わりに、カニかまを使用したり、加えたりすることで、普段摂りにくい栄養素もプラスで補うことができます。

カニかまの活用法

そのまま食べる以外調理法がないと思われがちなカニかまですが、料理にちょい足ししたり、プラスもうひと手間アレンジを加えることで、さまざまな料理に変身します。料理の彩りも良くなり、味わいにもアクセントを加えてくれるカニかまの活用方法を紹介します。

(1)サラダにオン                                   大根やレタス、きゅうりなど、生野菜のサラダにおすすめです。カニかまは、グルタミン酸やイノシン酸などのうまみ成分も含まれており、食塩などで味が整えられているため、サラダに使うドレッシングなどの調味料を減らしても美味しく食べることができます。

(2)汁物にイン                                    彩りが足りない時や、もう少しうまみを出したいときにおすすめです。カニかまは味噌汁やスープの具材としてもよく合います。汁にカニかまのうま味が溶け出すことで、味わい深い一品に仕上がり、また、カニかまの塩分を活かすことで、味噌や醤油などの調味料の量も減らしても美味しくいただけます。卵や豆腐、野菜なども合わせて作れば栄養満点で具沢山の汁ものになるでしょう。

(3)麺類にプラス                                   そうめんやパスタなど単品になりがちなメニューに具材としてプラスすることで、たんぱく質やカルシウムも補うことができます。また、カニかまの原材料は白身魚であるため、魚のうま味やだしも加わるほか、鮮やかな赤の色味が入ることで見た目も華やかになります。

(4)おつまみやおかずにアレンジ                            だし巻き卵にカニかまを加えたり、カニかまと小松菜を和えておひたしにしたり、ピザの上に具材としてカニかまやチーズをのせるなどといったアレンジで、たんぱく質とカルシウムが豊富な1品が簡単に出来上がります。海外でも、前菜やおつまみにカニかまを取り入れたり、カニかまをおかずの1品とする国もあります。

ここに要注意

カニかまでちょっと気をつけたいことが塩分です。カニかまには1パック(10本入り)2g以上の食塩が含まれています。これは成人男性1食当たりの食塩摂取目安量に相当します。     食塩の摂り過ぎは高血圧や動脈硬化の進行を招きますので、食べる時は1日5本より多くならないように注意しましょう。

カニかまのおすすめレシピ

しゅうまいの皮も蒸し器も不要の、電子レンジで作れる「簡単カニかましゅうまい」をご紹介します。カニかまを使うことで、カルシウムもプラスされるため、栄養が偏りがちなお弁当の具材にもおすすめです。彩りも風味もアップし、食べ応えのある料理に仕上がります。

★簡単カニかましゅうまい

【材料】7~8個分
・豚ひき肉       160g 
・カニかま       10本  
・玉ねぎ        1/4個  
・キャベツ(または白菜)  2枚
・片栗粉(カニカマ用)  大さじ1 
・A.生姜(すりおろし)  小さじ1
・A.酒         小さじ1
・A.砂糖        小さじ1/2
・A.鶏がらスープの素  小さじ1/2
・A.ごま油       小さじ1         

【作り方】
①(下ごしらえ)玉ねぎはみじん切り、キャベツは細切りにする。カニかまは縦に割いておく。
②ボウルにカニかまを入れて片栗粉をまぶす。
③別のボウルに豚ひき肉、玉ねぎ、Aの調味料を入れてよく混ぜ合わせる。
④③を丸く成形し、②のカニかまで包むように周りにまぶしていく。
⑤耐熱皿に①のキャベツを敷き、④を並べてふんわりラップをかけ、レンジ600wで7~8分加熱したら完成。

【ポイント】
・そのまま何もつけずに食べても、カニかまの本来のうま味が活きるため、美味しくいただけます。
・玉ねぎやしいたけなどの刻み野菜を多く入れ、豚肉を少なくすることでヘルシーに仕上げることもできます。さらに、カニかまでかさも増えるため見た目にも満足感が出ます。