ヘルスケアトータルソリューションズ株式会社

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栄養コラム

端午の節句

No.16

2004年4月28日

管理栄養士 杉田 恭子

「端午の節句」と言えば、鯉のぼり、鎧兜、柏 餅、ちまき、菖蒲…と象徴するものがいろいろあります。「男の子の節句」とも言われ、お祝いをされるご家庭もあることと思います。今回は「端午の節句」に ついて取り上げてみました。
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     koinobori kashiwa-mochi shoubu kabuto kintakoinoborikashiwa-mochishoubukabutokintakoinoborikashiwa-mochishoubukabutokinta

「端午」とは本来は「5月の 午の日」のことです。正しくは「5月の端(最初)の午の日」が「端午」なのですが、「午」と「5」の語呂が同じことから「5」が重なる5月5日が端午に なったと言われています。

端午の節句にかかせないものには色々な意味合いがあります。簡単にご紹介致します。

  1. 鯉のぼり
      「鯉の滝登り」からきていて「立身出世」の意味合いを持っています。
  2. 鎧兜
      「子供に災いがふりかからず、無事に逞しく成長するように」との願いを込められて
       います。
  3. 柏餅
      「柏の葉は、新芽が出ないと古い葉が落ちないので、「子供が産まれるまで親は死なな
       い」、つまり 「家系が途絶えない」という縁起に結びつけ、「柏の葉」=「子孫繁
       栄」との意味を持っています。
  4. ちまき
      中国の国王に仕える「屈原」という人がおり、屈原は人々から慕われていましたが、
      陰謀により、 命を絶つこととなってしまいました。それが5月5日。屈原の死を悲しん
      だ人々が川にちまきを 投げて弔ったのが始まりと言われています。
  5. 菖蒲
      「菖蒲」と「尚武(武士をたっとぶ)」をかけて、「端午の節句」を「尚武の節日」と
      して、菖蒲を用いて祝うようになったそうです。
  6. ※ 菖蒲湯…
      効能:鎮静作用、冷え性、皮膚の保護、疲労 回復、神経痛、
    shoubularge     風邪の予防
      ポイント:水の状態で菖蒲を入れて、お風呂を沸かすと菖蒲の
           香りをよりよく楽しめます。

     koinobori kashiwa-mochi shoubu kabuto kintakoinoborikashiwa-mochishoubukabutokintakoinoborikashiwa-mochishoubukabutokinta

◆レンジで簡単柏餅◆

 【材料】
上新粉
白玉粉
砂 糖
熱 湯
あん
柏の葉
8個分
80g
70g
15g
200cc
適 量
8枚

 

【作り方】            tsukushi kuma kintaroutsukushi

1) 上新粉、白玉粉、砂糖を耐熱容器に入れ熱湯を加えよく混ぜる。

2) 蓋をして(なければラップでも可)電子レンジ(700W)で1分間加熱します。

3) 一旦取り出して、よく混ぜます。さらに電子レンジ(700W)で2分間加熱します。

4) 麺棒等に水をつけ、生地を3分ほどよくつきます。

5) 手に水をつけて生地を2分ほどよくこねます。生地がなめらかになるまでこねて下さい。
   ※ 熱いのでやけどなどしないように十分にご注意ください。

6) 途中生地が乾燥してきたら少しだけ、お湯を加えます。

7) 生地とあんを8等分に分けます。

8) 手に水を付け生地をあんが包めるくらいに丸く平たくのばします。あんを包み、口を閉じて
   柏の葉で包んで出来上がり!