ヘルスケアトータルソリューションズ株式会社

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栄養コラム

夏野菜

No.8

2002年8月5日

管理栄養士 大串 英理子

野菜は栄養をとるというだけではなく、色を活かして食卓を鮮やかにしたり、食感、歯ごたえを楽しんだり、時には香りで私たちを楽しませてくれたりと、食生活になくてはならない食材です。
 現在はスーパーやデパートで色とりどりの野菜が見うけられ、一年中いろいろな野菜が手に入るようになりました。そのため夏が旬の野菜は?と聞いても、なかなか出てこない人も多いようです。そこで今回の栄養コラムは夏野菜についてお話ししたいと思います。


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色を活かせる夏野菜

l_tomato
tomato世界中で愛されている緑黄色野菜。付け合わせやサラダ、ソースとして料理に使うとそれだけで料理が華やかになります。トマトの赤のヒミツは「リコピン」という色素で、抗酸化物質の一つです。

l_pman
p_manピーマンには緑色をはじめとして赤、黄、オレンジ色、またあまり見慣れないですが、白、茶、黒色など数種類あります。サラダ、炒め物、揚げ物と生でも加熱しても楽しめます。よく使う緑と赤のピーマンはビタミンA、Cが豊富です。

 nasu
nasubiなすのきれいな紫色は「ナスニン」という、まさに名前と同じ様な色素で、抗酸化作用のある色素です。なすは油を使って調理すると鮮やかな色が出ます。また、丸ものから細長いものまでその地方独特の形があり、色だけでなくその形でも買い物の時から楽しめる野菜です。

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香りを楽しむ夏野菜

myogap
myogaみょうがは冷や奴やそうめんに添えるだけで夏らしさを演出できます。あの独特な香りと味わいは「アルファピネン」という精油成分で、血液の循環を良くするなどの働きがあります。「みょうがを食べると物忘れをする」といわれていますが、それは俗説ですので、安心して味わって下さい。

oba
ooba 脇役ながらその香りと鮮やかな緑色は存在感たっぷり。カロテンやビタミンCがたっぷりありますので、たかが付け合わせと考えずにしっかり食べたい野菜です。

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食感を楽しむ夏野菜

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okuraねばねばが特徴のおくらは、納豆や山芋など同じねばねばする食材とあわせて料理されることが良くあります。このねばねばの正体は「コンドロイチン硫酸」という成分で、骨の成形を助けたり、肌の保湿に関係したりしています。

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kyuriしゃきしゃきした歯ごたえでいろいろな料理に大活躍のきゅうりは、高血圧の予防で注目されているカリウムが豊富です。淡泊な味わいなので、ドレッシングやたれなどで色々な味わいを楽しめることができます。甘酢、ごまだれ、中華だれ、もろみ…今日は何のたれで楽しみますか?


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