ヘルスケアトータルソリューションズ株式会社

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栄養コラム

大豆の健康パワーを有効活用しよう! ~その1~

No.12

2003年11月11日

管理栄養士 杉田 恭子

11月に入り、お鍋のおいしい季節になってきました。お鍋に入れる食材の定番と言えば…お豆腐!みなさんのお豆腐のイメージはどのようなものですか?身体によい?ヘルシー?
さて今回はお豆腐の材料でもある、大豆の健康パワーについてお話しようと思います。
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動脈硬化予防効果

大豆をよく食べると動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やすと言われています。大豆には「リノール酸」、「ビタミンE」、「レシチン」、 「サポニン」など、血液中の脂質を減らしたり、脂質の酸化を防いで動脈硬化を防ぐ様々な成分が含まれています。
また大豆には女性ホルモンに似た働きをする成分も含まれています。
女性ホルモンには血液中の脂質の量をコントロールする働きがあるので、07ilad25女性はあまり動脈硬化になりにくいと言われていますが、閉経を迎えた後の50代から 60代の女性では高コレステロール血症の発生頻度が40%以上と高くなってしまうという統計があります。(厚生労働省:平成12年データ)

整腸効果

大豆には腸の働きを活性化させる「オリゴ糖」が含まれています。便通を整え、腸内環境をよくすることは様々な健康効果につながります。

骨粗鬆症予防効果

女性は閉経に伴い、女性ホルモンが減少すると、 骨を壊す働きが活発になります。また、腸のカルシウム吸収能力も低下しますので、女性の骨は閉経後減少が続くと言われています。
大豆は骨に必要なカルシウムの補給源でもあり、さらにそのうえ骨を壊す働き07ilaa06を抑え、骨の代謝のバランスを整える「イソフラボン」を含んでいますので、
骨量・骨密度の減少がくい止められると言われています。

がん予防効果への期待

がんによる死亡率を 男女別に見ると、男性のほうが高くなっています。
米国では国立がん研究所を中心に、植物性食品によるがん予防研究が進められて07ilbb38います。 大豆は40種類近い 食品の中でがん予防にとって重要性の高い食品とし最上位の食品群に位置づけられています。

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次回は大豆製品のとり方や簡単なお豆腐の作り方等をご紹介します!