ヘルスケアトータルソリューションズ株式会社

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栄養コラム

間食と上手に付合うために

No.78

2010年6月7日

管理栄養士 藤原 光恵

ダイエットや健康を考えたとき、まず一番に減らそうと考えるものといえば、間食。
減らすターゲットの一つが間食ですね。でも「私は間食なんてしないし、運動して、きちんと 3食食べています。」と思っている方でも、実は間食と思っていないものが、意外にたくさんある のも事実です。「間食と上手に付き合うために」いうテーマでお話させていただきます。
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無意識のうちにとっていませんか?

その1.かばんの中にかかせない○○が…   
小腹を満たすためにクッキーや飴、チョコをかばんの中に入れていませんか?candy011
「電車での移動中や、仕事の合間に食べられるように。」と、ポケットの中に忍ばせている飴や チョコ、クッキー。どのくらいのエネルギーがあるかご存知ですか?
どうしてもお腹がすいたときに1粒だけと思いながらも、お腹がすけば我慢できずに思っているよりたくさん食べてしまうこともあるでしょう。

例えば、板チョコ(約70g分)を2日間で食べたとします。
板チョコは1枚で390kcalなので、1日あたりでは389kcal÷2=195 kcal。
もし1年間食べ続ければ、candy_022
 195kcal/日 × 365日 = 約70,000kcal

体脂肪1キログラム分は7000kcalのエネルギーを持っているので、
70,000kcal÷7,000kcal/kg = 約10kg
なんと1年間で、約10kg分の体脂肪を増やしてしまう計算になります。

他にも
キャラメル1箱(12粒、72g入り) 315 kcal
果汁グミ(小1袋、50g)      172 kcal
飴(70g、10粒)          235 kcal

無意識のうちに食べてしまわないためにも、かばんの中にはお菓子を入れない、 決められた量以上に持ち歩かないようにしましょう。
そして、最近では間食でもカロリーを調節できるように「1袋で100kcalカロリー」と表記がされているものや、「80kcalアイスクリーム」なども多く売られています。
どうしても食べたいときは、100kcal以内になるように、このような商品を、カロリー表記を確認しながら選んでみましょう。

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飲み物も間食です 

ちょっと一休みしたいときに欠かせないのが飲み物。
コーヒー、紅茶、ココア、炭酸飲料、スポーツ飲料。さまざまな飲み物がありますが、 飲み物にも立派な間食になるほどの高カロリーなものもありますのでご注意を。

例えば、
・コーヒー(砂糖・ミルク無し)               0 kcal
・コーヒー(砂糖・ミルク入り)            50 kcal
・カフェモカ240ml(Sサイズ)                            230 kcal
・ロイヤルミルクティー500ml(ペットボトル1本分) 190 kcal 
・サイダー500ml(ペットボトル1本分)       205 kcal
・果汁風味飲料500ml(ペットボトル1本分)     255 kcal

コーヒーや紅茶では、コンビニやカフェで売られているものにはチョコレート風味やキャラメル風味など様々なフレーバーのものがあります。このようなものでは、風味をよくするために砂糖や生クリーム、牛乳などカロリーがアップしやすいものをたくさん含んでいますので、ミルクや砂糖たっぷりの飲み物と一緒におやつを食べるとエネルギー過多になりやすいです。
最近では、普通牛乳からノンファットミルクや低脂肪乳に、またシロップの量の調整など、好みに 合わせて作ってくれるお店も増えていますので、上手に利用しましょう。
そして、サイダーなどの炭酸飲料、スポーツドリンクや果汁風味のソフトドリンクは冷やしても 甘みを強く感じられるように、糖分をたっぷりと含んでいます。
また、飲み物はペットボトルなどで持ち歩くことができるため、間食をしているという意識を持ち にくいものでもあります。
買うときからなるべく無糖・ミルク無しのものを選び、どうしても 甘い飲み物がほしいときはカロリー表示を確認するようにしましょう。
表示を確認する際には「100mlあたり」のカロリー表示がされていることが多いので、500mlの場合は5倍することをお忘れなく。
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美容と健康にヘルシーな果物?!

ビタミン、ミネラルたっぷりで体にも優しいとされる果物。おやつに選ぶ方も多いのではないでしょうか。
しかし、果物には糖分を多く含んでいるものが多いため、食べ過ぎや夜遅くに食べると体脂肪として蓄積されやすくなったり、血中の中性脂肪増加などを引き起こす原因にもなります。

例えば
みかん1個 100g        46 kcal
バナナ1本 100g        86 kcal
もも 1個 200g        96 kcal
すいか 250g(1/16切れ)     92 kcal


ひとつずつのエネルギーを見ると少なく見えますが、例えばご自宅の食卓に山盛りのみかんが飾ってあったりすると、1日の間に何となく食べてしまっていて、気づいたら5,6個食べていた、なんてことはありませんか。
チョコレート1/2枚分以上に匹敵します。
果物なら大丈夫、と量を気にしないで食べているとあっという間に食べ過ぎてしまいます。
果物からとりたいエネルギーは多くても80kcalまでですので、食べるときには量に気をつけましょう。
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いかがでしたか?
3食の食事や、ティータイムのほかにも、意識しないうちに食べたり飲んだりしているものが多いのではないでしょうか。
1日を振り返ってみて、無意識に口にしているものがないかチェックしてみましょう。
また、どんなものでも、食べる量は少なくても夜遅くに食べると昼間に食べるよりも体脂肪になりやすいので要注意。
できるだけ夜20時以降は食べないようにしましょう。

間食のとり方を改善すれば、目標の体重や健康な体により近づくきっかけになること 間違い無しです。
ぜひ、チャレンジしてみてください。
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