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栄養コラム

無駄なく安全に食べる

No.88

2011年4月1日

管理栄養士 木村 愛

限りある資源の一つ、食品。無駄なく食べる方法を考える必要がありますね。
食品を買うときに気にするものに期限表示があります。期限表示とは、その食品の品質の安全性を判断する上でなくてはならないものです。今回はこの期限表示と食品を無駄なく食べる方法についてご紹介致します。
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期限表示とは

期限表示の表示方法・設定方法は、2つの法律(JAS法・食品衛生法)によって決められています。原則としてすべての加工食品には、期限表示を記載することになっています。
これによって、その食品をおいしく食べられる期限を判断する目安となります。


消費期限と賞味期限

【消費期限】
消費期限とは、安心して食べられる期限でありいたみやすい食品が多いので、期限内に食べましょう。

表示方法:年月日で表示
対象の食品:生肉、お弁当、サンドイッチ、生めん、生菓子等

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【賞味期限】
賞味期限とはおいしく食べることができる期限のことです。 この期限を過ぎても、すぐ食べられないということではありません。

表示方法:3ヶ月を超えるものは年月で表示し、3ヶ月以内のものは年月日で表示。
対象の食品:牛乳、乳製品、卵、冷凍食品、スナック菓子、カップめん、缶詰等
※卵の賞味期限は、「生」で食べられる期間のことをいいます。期限が過ぎたものは加熱してから食べましょう。

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消費期限と賞味期限の違い 

消費期限と賞味期限の大きな違いは、安全に食べることができる期間の長さです。

【消費期限】
消費期限が表示されている食品は、いたみやすい食品のため、安全に食べられる期間が短くなっています。そのため期限が過ぎた食品を食べるのは控えたほうがよいでしょう。

【賞味期限】
賞味期限が表示されている食品は、比較的いたみにくい食品なので、消費期限の食品よりも保存できる期間が長くなっています。期限内に食べていただくことが一番ですが、期限が過ぎてしまった食品は、できる限り早めに食べるようにしましょう。安全性については各メーカーにお問い合わせ下さい。

また期限表示は、「賞味期限」「消費期限」とも、容器・包装を開封する前の期限を表します。そのため一度開封した食品は、表示された期限にかかわらず早めに食べるようにしましょう。

7【農林水産省】http://www.maff.go.jp/j/jas/hyoji/kigen.html


保存のコツ

安全に美味しく食べるためには上記で述べたように消費期限と賞味期限を理解することが大切です。しかし期限表示だけでなく、食品の管理方法もしっかり理解していく必要があります。どのように食品を管理、保存していくのか、そのコツをご紹介します。


● 冷蔵庫の中を整理整頓
冷蔵庫の中身を整理整頓して中身を把握しておくことも大切です。買ってきた物をそのまま冷蔵庫に入れていくと、以前買った食品がどんどん奥にいってしまいます。そうなると期限が近づいてきても気づかずに食品を無駄にしてしまうことに繋がります。新しく買ったものは奥から入れていくようにし、手前に期限が近いものを置くようにしましょう。
また、定期的に消費するものは消費のサイクルを確認し、必要な分だけ冷蔵庫に入れるようにしておけば、食品を無駄にすることなく効率的に冷蔵庫も整理整頓をすることができます。
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● 適切な環境で保存しましょう
生鮮食品などいたみやすいものは冷蔵庫で保存、調味料や缶詰などは常温で保存するなど、各食品に合わせて様々な場所に保存されているかと思います。食品を保管する適正な環境について再度確認してみましょう。

【冷蔵庫、冷凍庫】
保存に適した温度は、冷蔵庫で1~5℃、冷凍庫で-18~-22℃となっています。

【常温】
一般に、熱したり冷やしたりしない自然な温度(およそ15~25℃)での保存状態をと考えられます。
「直射日光を避け、常温で保存」、「高温多湿を避け、常温で保存」等の具体的な方法が明記されていますので、それに応じて保存しましょう。

消費期限と賞味期限は上記のような環境で保管する場合の期間です。しかし夏と冬では室内の温度が変わったり、冷蔵庫の中に食品を詰めすぎたり、冷蔵庫を何回も開けることなどで冷蔵庫の中の温度が上がっています。
冷蔵庫を5秒開けていると1℃、10秒だと3℃庫内温度が上がるといわれています。

また、流しやガス台の下で食品を保存している方も多いと思いますが、夏場はそこに熱や湿気がこもり、食品の保存場所としては適さない場合もあります。


● 買いだめはやめましょう
保存している食品を使いきれずに無駄にしてしまうことがあります。肉や魚、野菜類などの保存期間が短い食品などは、食べる量や使う量、また使用頻度などを考慮して購入するようにしましょう。買い込みすぎることなく、上手にコントロールをしていくことが食品を無駄なく美味しく食べるための一工夫に繋がります。
また、缶詰などの長期間保存が可能なものは、定期的に賞味期限のチェックをすることをお勧めします。


食品を大事に無駄のないように活用するためにも、期限表示を確認し安全で美味しい食生活を心がけてみましょう。